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ご近所同士の出会いから フェス開催へ

【要町】ご近所フェスティバルは名称にもある要町のカフェやギャラリー、今は使われていないマーケット(西池袋マート)などを会場に開催してきました。地元のお店のおいしいものや、地元で活動する人たちによるイベントや教室、子どもたちによるステージなど盛りだくさんの内容で、今年の9月で3回目のイベントを終え一段落したところです。

このご近所フェス開催のきっかけとなったのは、今回、お話を聞いた場所でもある要町の「なんてんカフェ」でのご近所さん同士の出会いでした。
フェス発起人のひとりで、要町でママ向けのトータルバランス整体ケアサロン「shinesRoom」を経営している村串加奈恵さんは、なんてんカフェの小上がりスペースを借りてベビーマッサージ教室を開いていました。そして、同じくなんてんカフェで子ども向けの家庭科教室をしていた深野佳奈子さんと出会います。

–「お互いに、こういうことしてるママがいるという話は聞いていましたが、このカフェで偶然会い、同い年で同じ京都出身ということもあってすっかり意気投合。他にもこんな人がいる、じゃあ一緒になにかできないかなって話から生まれたのがご近所フェスなんです」(村串さん)

要町で生まれたおもしろいつながり
その“おもしろいことしてる人”の輪をつなげたのが、当時なんてんカフェで店長をしていたまがまりこさん。かつて広告会社で働いていたまがさんの肩書は “あなたの右腕”。いろんな人の“右腕”となるべく活動していて、今回の要町フェスティバルでも座長を務めています。

–「もともとこのフェスは、みんなの『おもしろいことをやろう!』という思いから生まれたイベント。カフェのお客さんやご近所さんに、なにかやりたくて活動場所を探している人がいる。じゃあどこか借りて、いっしょにやったらおもしろいんじゃないかという、ふわっとしたノリで始まったのです」(まがさん)

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彼女たちの“なんかおもしろそう!”というふわっとしたパワーに惹かれて今年からフェスに参加したのは、イラストレーターの鶴丸のどかさん。鶴丸さんもなんてんカフェのお客さんで、まがさんから誘われたのがきっかけだったとか。

–「ある日、まがさんから壁にスイカの絵を描いてって頼まれたんです。聞けば、今は使われていない西池袋マートをフェス会場として使うために壁を取り払ってきれいにしようとしていたところで、ただ壊すのではつまらないから壁にスイカを描いてスイカ割りイベントにしようって。2メートルくらいあるスイカの絵を描いて、近所の子どもたちといっしょにそれを壊したんです(笑)」(鶴丸さん)

リフォーム作業を遊びゴコロいっぱいのイベントにして、新しいものに作り変えてしまう。こんなユニークな企画もまがさんの“右腕”力。ご近所ファミリーを巻き込んだ手作りフェスの会場づくりこそご近所パワーのなせる技です。

初心がやっぱり大事
みなさんが大切しているのはこの“おもしろいからやる”というシンプルな活力。これやりたい!という気持ちから生まれるパワーは案外、力強いものであると考えているのです。

–「このご近所フェスはスタッフも含め、ママもたくさん参加しているし子ども向けのイベントも行っていますが、ママだけを対象にしたママフェスではないんです。子どもの未来のためとか、主婦がもっと輝ける社会のためとか意義を提示してしまうと堅苦しくなってそこから外れたことはできなくなってしまう。あくまで自分たちがおもしろいからやるということに、ある意味こだわりを持っています」(まがさん)

そうして、ただおもしろいと思うことを続けてきた結果として、子育て中のママたちが活躍できる場ができたり、お互いに助け合うご近所さんが増えていって、今のコミュニティに繋がったのかもしれません。

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これからどうする?
みんなの気持ちのつながりで始めたご近所フェスも数を重ねて規模が大きくなり、協賛会社などが増えるにつれ、新たな悩みもでてきたようです。

–「私たちとしては“おもしろいからやる”でよくても、協力してくれる企業が増えてくるときちんとした収支報告も出す必要があり、協賛を募るからには“意義”を表明することも必要になってくる。やはり実体がわかるものでないと、地域のイベントとしては難しくなってきているのです。ご近所フェスの本来のよさを残しつつ、これからどうしていくのが一番いいのか話合っているところです」(まがさん)

ご近所さんたちの小さな思いがつながり、少しずつ大きくなっていって生まれたご近所フェス。これからどんなおもしろいことが待っているのか、どんな変化があるのか、これからの活動がますます楽しみです。

インタビュー・文:切替智子
写真:西野正将



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