イラストのチカラでゆずりあいの心を

2017年10月より、ルミネ池袋のパークサイドエレベーターにある優先エレベーター内が、明るく可愛いらしいイラストでラッピングされました。そこに掲げられた「ゆずろう」のメッセージ。どのような経緯で、このエレベーターが生まれたのでしょうか。

ー「以前より、車いすやベビーカーを利用されている方の移動手段として優先的に乗車できるよう『優先エレベーター』はありました。でも、入り口すぐにあるエレベーターは、一般のお客様の利用数も多いため、必要とされているお客様がなかなか乗れずにお待ちいただくケースも多く、改善の声が届いておりました。どうしたらいいかと、都内中のエレベーターを見てまわり研究もしました。強制的ではなく、ご利用いただく皆さんが、自主的に気持ちよくゆずり合える空間になる仕掛けができないかなと考えたときに、イラストで明るい空間にしよう!と思いついたんです。

ちょうどルミネ池袋と豊島区とがFFパートナーシップ協定を結ぶことになり、一緒に何かできないかと相談したところ、区内で活躍されているイラストレーターの勝村さんをご紹介いだき、この企画がスタートしました。実際ラッピングエレベーターが始動してから、それまで毎月のように届いていた優先搭乗エレベーター改善のリクエストがパタリと無くなったんですよ!明るい雰囲気のエレベーターのなかにある『ゆずろう』のメッセージが、自然とご利用いただく皆さんの心に届けることができてとても嬉しかったです。そこで引き続き、第二弾も実施することになりました」(ルミネ施設管理部 焼山彩子さん)

強いメッセージを柔らかいイラストで

第一弾に引き続き、第二弾もイラストを担当したのは『ツクモルbyToshima』の勝村穂菜実さん。
エレベーターという限られた空間でイラストを使ってメッセージを届けるという難しそうな課題に、どのように取り組んだのでしょうか?

ー「第一弾のときは、コンセプトの『ゆずろう』を軸にイラストを考えました。壁面4面と床で囲まれた空間も面白いと思い、すべての面が繋がるようにデザイン。この『ゆずろう』という気持ちは、エレベーターの中だけにとどまらず、まちにも広がっていったらいいなという気持ちを込めて、イラストの舞台はまちにしました。絵の主役は子どもたちです。吹き出しにコメントをを入れて、ダイレクトにゆずりあいの気持ちを届けてもらう役割を担っています。

第二弾となる今回のメッセージは『ゆずってくれてありがとう』です。義務感ではなく自らゆずりたくなるようなメッセージを今回もダイレクトに。また実施期間が3月から7月くらいでを予定しているとことだったので季節感も意識し、前回同様に4面を一枚の絵に。今回はより利用者層を意識して、外国人の方も描きました。また、今回のイラストの中に、新芽を描いたのですが、それは徐々に根付いて芽吹いた利用者の皆さんの『ゆずりあい』の気持ちを表現したものなんです」

エレベーターからはじまる優しさの連鎖

扉が開いたとたん、思わず「わぁ!」と声を上げてしまう、楽しいエレベーター。空間にいるだけで優しい気持ちになり、お客様の声というかたちで、実際に大きな成果を上げてきました。ルミネ池袋では、ほかにも訪れる人やまちにやさしい取り組みがたくさんあるそうです。

ー「先日、ルミネで働くお母さんの意見を取り入れたベビー休憩室がオープンしました。ルミネ池袋は小さなお子さん連れのお客様も多いので、ルミネで初の共有授乳スペースを設けたりと、そこでお母さんたちの交流も生まれるような空間づくりを意識しました。お子さんと一緒に、快適にショッピングを楽しんでいただきたいと思っています。」(ルミネ施設管理部 高橋和子さん)

ー「これまでも地域の皆さんと共にまちの清掃や、芝生の管理をしたりと、ルミネ池袋ではやさしいまちづくりを意識した様々な取り組みを行ってきましたがエレベーターもその一貫。私たちの活動を知っていただき、まちを巻き込んだ優しさのムーブメントが起こるといいなと期待しています」(焼山さん)

文:田口みきこ
写真:西野正将


ルミネ池袋
http://www.lumine.ne.jp/ikebukuro/

ルミネ池袋 環境推進プロジェクト choroko
http://www.lumine.ne.jp/world/choroko/about/index.html

ツクモルbyToshima
http://tsukumoru.com/toshima.html


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