これまで歩んできた道

まずは、この日の会場となった「自由学園明日館」を代表して、「としまぐらし会議」参加メンバーのひとりでもある福田さんのあいさつから。

ー「ここは歴史ある建物ですが、誰でも自由に使える施設でもあります。そんな『明日館』のような建物を、僕たちの子や孫にまで残していける未来のためにも、今日はいい発表をしましょう!」

続いて主催者を代表して、豊島区女性にやさしいまちづくり担当課長の宮田さんから、あいさつに加え、これまでの「としまぐらし会議」を振り返る動画が流されました。



第1回の自己紹介の様子、その日の集合写真、“池ブルックリン”というワードが生まれた瞬間、第3回のときに撮った全員のポートレート……。 はじめて顔を合わせてから3ヶ月も経っていないはずなのに、絆の深さを感じる写真の数々。会場の皆さん、想いを嚙みしめるように見入ってしまいます。同時に、これから行う発表への気合いを、改めて注入されたようでもあります。

ー「プロジェクトのテーマはさまざまですが、どれも、豊島区の可能性が詰まっています。今日は『としまぐらし会議』の最終回ではありますが、スタートの日でもあります!」

4回にわたって司会進行を勤めてくれた古瀬さんも、「決まったテーマをもとに会議室で話し合うという従来の会議スタイルではなく、型にはめないテーマ・場づくりは、それだけで、ひとつの挑戦でした」と、「としまぐらし会議」に懸けた想いを振り返ります。

さて、いよいよ発表がはじまります!


コラボレーション可能性タイム

※「コラボレーション可能性タイム」では、全聴衆者から提供できるリソースや応援メッセージを募ります。チームの外から協力を得ることで、プロジェクトを一歩前に進める力となります

ー「収穫したものを豊島区以外の場所で食す機会があれば、『豊島区ではこういうことをやっているのか』と興味を引くことができるかも」

ー「エコの視点から、都市型の農園活用が、すでにブルックリンでおこなわれています。環境やエネルギーなどの面で、長いスパンで計画することも大切かもしれない」


コラボレーション可能性タイム

ー「僕は、上池袋で、風呂なし物件や空き家をつかった活動をしています。事前にプロジェクトについて聞いていた段階から、可能性があるなと感じていて。年配の方にもつながりがあるので、紹介します」


コラボレーション可能性タイム

ー「ライフスタイルブックに協力したい! 豊島区には素晴らしい書き手の皆さんがいるので、つなげていきたいです」

ー「市民の手で異文化交流のネットワークを作るというのは、時代に合っていると思う! ぜひ広げていただければ」

ー「イベントスペースあります! キッチン付きで、スクリーンも」


コラボレーション可能性タイム

ー「無償で場所を提供します! お父さんたちを巻き込むのも、大切ですよね。全力で協力します」


コラボレーション可能性タイム

ー「私も、今日はたまたまピンクを着ています(笑)。近所のおいしいパン屋さん、ケーキ屋さんを取りあげて、いい反応が出れば、是非うちでポップアップをさせてください!」

ー「一見行政がやりそうなことに区民が入ってくるという発想が、いいなと思います。僕自身も“まちのプレイヤー”を3年間紹介しつづけているので、そういった“人”にもフォーカスして発信していただければ」


コラボレーション可能性タイム

ー「わたしは区の職員ですが、バリアフリーマップを柔軟にできないかなと常々思っていたところです。是非、コラボできたらいいですね」

ー「実は、アートを通じてまちを紹介するマップを作っています。バリアフリーという観点以外でも、なにか表現できたらいいですよね」


コラボレーション可能性タイム

ー「レンタルスタジオを運営しています。裸足で使えるスタジオは、整体イベントなどでの利用も。是非、利用してください」

ー「としまで子育てチームです。実は、健康面での活動もしたいね、と話していたところなんです! 今後も、何か一緒にやっていけたらいいですね」


コラボレーション可能性タイム

ー「信用金庫です。はっきりお金の話が出たので、ここは手を上げておかないと、と思いまして(笑)。様々なイベント協力をおこなっておりますので、ご相談に応じます。」

ー「以前住んでいたところでは、実際に地域の運動会が開かれていました! 子供からおじいちゃんまで、幅広い層が集まっていましたよ」

ー「『お昼におにぎりを美味しく食べるため』というコンセプトを掲げて運動会をやっている知り合いがいます。僕自身も、運動会って“ピクニック”かなと思う。そんな風に、いろんな人が関われるアイデアを多角的に考えると楽しそうですよね」


コラボレーション可能性タイム

ー「区民ひろばのような場所を、もっと活性化できればいいですよね」


コラボレーション可能性タイム

ー「西口公園のステージを、平日の夜にストリートミュージシャンに解放する施策を1年半くらいやっています。ステージの提供という意味で、協力できるのではないかと思う」

ー「老人ホームなどに音楽家を派遣するNPO法人です。活動のなかで、さまざまな音大生とも関わっていますが、日本にはクラシック音楽が浸透していないので、音楽の道から逸れて行く人が多く、そこに問題意識を持っているんです」

ー「鉄道会社です。池袋駅から、アートを通してまちを盛り上げようと活動中です。音楽という切り口は、いいですね。たとえば広告媒体という部分で、ご協力できると思います」


おわりに

全チームの発表が終わって、改めて会場からは大きな拍手が送られました。 最後に高野区長からのあいさつで、「としまぐらし会議」は締めくくられました。

全4回にわたって開催されてきた「としまぐらし会議」は、これにて、お開き。ただ、これからが各プロジェクトの本当のスタートでもあります。 「としまぐらし会議」に関わったすべての人が、きっとこの先、まちの未来を担ってゆくことでしょう。そして、このレポートを読んだあなた自身も、すでにその一端を担っていると言えるかもしれません。


文:高阪 正洋
写真:栗原 論