御社と豊島区との関わりについて、教えてください。
佐久間製菓と池袋との関わりはとても古く、戦前の旧佐久間製菓時代にさかのぼります。戦後には、銀座にあった土地を売り、今の場所に本社兼工場を建てたと父から伝えきいておりました。戦前については正式な資料が残されてはおりませんでしたので、伝え聞いた情報でしたが、数年前、貴重な書類が出てきたと、京都のお客様よりお送りいただいたこの帳簿に「池袋」の文字があり、昭和6年(1931年)には、池袋に本社があったことが確かなものとなりました。規模が拡大して工場は広い土地に移転しましたが、本社はずっとここ池袋にあるんです。佐久間製菓の看板商品の「サクマ式ドロップス」は、100周年を経て幅広い世代のみなさまにご愛顧いただいております。先ほどお話しました、帳簿をお送りいただいたお客様のように、古い看板が出てきたからとお送り下さったり、サクマ式ドロップスを題材に学校で子どもたちが文集を作って送ってくださったりと、長い歴史において池袋から全国各地のみなさまに支えられております。

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横倉社長ご自身について、豊島区との関わりやエピソードはありますか?
幼少のころより、父の職場に遊びにくることもあり、ずいぶん古くから池袋には親しみがあります。当時はまだ区画整理が行われる前で、狭い道に面した旧社屋の風景を今でも覚えております。また、立教大学出身ということもあり、学生時代の思い出の地でもあるんです。「学生法律相談室」というサークルに入っていたのですが、教授の指導のもと無料で地域の方々のお悩みを解決するなど、学生ながら地域の方々や社会と関わりをもてたことは、とても勉強になりました。その頃にはすでに、東口にサンシャインができて(1978年)、にぎやかで、人がたくさん集まる今の街のイメージになっていました。

ずいぶん長いおつきあいですね!これまでの変遷を見守ってきたことと思います。
豊島区は「女性にやさしいまちづくり」を推進し、暮らしやすい街へと進化しようとしていますが、横倉社長はどんな社会が理想とお考えですか?

そうですね、お互いが理解し、敬意を払えるような成熟した社会が理想です。仕事、経験、考え、家族構成など人それぞれです。ともすると自分を正しいとしがちですが、立場が違えば正しさも異なります。いろいろな人もいるし、いろいろな人生がありますから、お互いに広い心を持ち、人を大切にする社会になればいいなと思っています。豊島区は様々な個性を持ったいろいろな人が集まる街。それを受け入れる土壌のある懐の深さを感じますね。

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最後に、ここがいいトコ!豊島区の魅力や自慢はどのようなところだと思われますか?
まずは交通の便がよいところですね。そのため、人が多く集まりやすいので街全体に活気がありますし、どこへ行くのにも便利です。また、池袋は都内でも有数のターミナル駅で、デパートや大型の商業施設など何でも揃っていますが、渋谷や新宿のように規模が大きすぎず、まとまりのいい街だと思っております。

いろいろな人が集まっているのも特徴だと思います。池袋ひとつとっても、子どもから大人まで楽しめる場所がたくさんありますし、芸術もショッピングも何でも揃っています。ですから、本当にいろいろな人が集まってきていて、そのどんな人も受け入れてくれる街の幅の広さはとても魅力だと思います。

新しい区役所も建ち、再開発も行われております。今後豊島区は文化を発信する場所として、そして商業の中心地として、ますます発展していくのが楽しみです。

インタビュー:宮田麻子(豊島区女性にやさしいまちづくり担当課長)
文:田口みきこ
写真:長塚奈央


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横倉信夫

佐久間製菓株式会社 代表取締役社長。3代目として、約100名の従業員とともに「サクマ式ドロップス」をはじめとした、キャンディーの製造・販売を行う。2016年9月に豊島区が行った、育児や介護を支援し、誰もがワーク・ライフ・バランスを実現できる職場づくりに率先して取り組むことに賛同する「としまイクボス宣言」に参加。

佐久間製菓株式会社 http://www.sakumaseika.co.jp/


としまのイクボス