「ご近所カフェ」も同時開催「池袋本町三丁目第2児童遊園」のお披露目会

「池袋本町三丁目第2児童遊園」で開催されたアートトイレの完成披露会は、ご近所の皆さんや近隣の池袋第二保育園の園児の参加のほか、アートトイレに関心を持っていただいた板橋区役所からも視察があったり、テレビ局の取材も入るなど、注目度の高さが伺えました。
お披露目されたトイレは「ツクモルby Toshima」の皆さんと池袋第二保育園の園児たちの共作アートトイレ。カウントダウンの合図でドアが開くと、園児たちの歓声とともに、明るく賑やかなイラストが目に飛び込んできました。このデザインができた経緯、そして絵に込めた想いを伺いました。




―「第1回目のアイディア出しでは、園児たちのアイディアがとても個性溢れるものだったので、できるだけ多くの意見を組み込みつつ、一つの絵として線画をまとめ上げるのに苦労しました。第2回目の塗り絵作業では、3つのグループに分けて制作をしてもらったため、3つの絵を組み合わせて1つの絵に仕上げています。こちらも園児たちの塗りを活かした仕上げを施しました。参加してくれた園児の皆さんは、どうしたら素敵なトイレになるか一生懸命考え、みんなで協力しあって制作してくれました。このトイレが、園児たちの思い入れの深い場所となって今後も親しんでいただけたら嬉しく思います」
写真:左から「ツクモルby toshima」の勝村穂菜実さん、来馬涼子さん、穂坂栞さん

そして今回のアートトイレのお披露目会では、公園内にテーブルが設置されて青空カフェが開かれたり、園児たちが楽しく遊べるコーナーも設けられ、いつもの公園よりも賑やかに。カフェは、公園に隣接する区民ひろば池袋本町で月に2回開催されているという「おしゃべりカフェ」の出張版です。普段の暮らしではなかなか接点のない、世代を超えた皆さんが、公園という“みんなの場所”を共有することで、“時間”も共有。この青空版「おしゃべりカフェ」は、今後も開催する予定だとか。

写真:西野正将

「高田一丁目児童遊園」は未来に向う元気いっぱいのアートトイレ

「高田一丁目児童遊園」でお披露目されたのも、「ツクモルby Toshima」の皆さんと、公園からほど近い高南保育園の園児たちとで一緒に作ったアートトイレです。制作過程で子どもたちから出た「キラキラ」「乗り物」というキーワードや、描いてくれた乗り物やキャラクターのイラストなどをモチーフに、ひとつひとつが太陽に向かって飛んでいる様子を、個性の異なる子どもたちが未来に向かって羽ばたく姿に重ね、子どもたちのキラキラした感性と、夢いっぱいに未来へ進むエネルギーが表現されています。

―「園児たちから出たアイディアを見て、元気なその感性をそのまま活かせたらと思い、園児たちの絵をふんだんに使った作品にしました。背景のキラキラや太陽、キャラクターたちのテクスチャとして使用した絵素材はすべて園児たちが描いてくれたものです。ワークショップ中に、数え切れないほどたくさん素材を作ってくれて、絵を描くことに対するみんなの熱意に驚きました。完成後のお披露目では、実際のアートを見ながら、どこにどのキャラクターがいるか当てるクイズを行いました。園児たちが嬉しそうに元気よく答えてくれたので、こちらもとても嬉しくなりました。」

トイレがずっと居たくなる空間に「目白四丁目旭出児童遊園」

「目白四丁目旭出児童遊園」のアートトイレを手がけたのは、にしすがも創造舎など区内でもワークショップを行うアーティストのスサイタカコさん。少しの滞在時間でも楽しんでもらえるようにとデザインされたトイレは、ドアを開くとちょっぴり不思議な世界が広がります。このトイレの世界に暮らすイキモノたちは、公園をよく利用するグローバルキッズ西池袋園の子どもたちと一緒に考えたもの。飛んだり跳ねたり、太陽、花、木、虹、など絵の中のイキモノたちも唄ったり踊ったりしている幻想的な世界です。




―「トイレのトビラを開けたら愉快な世界が拡がるようなトイレの国をつくろう!とおもいました。 トイレの国の住人を、こどもたちにも制作してもらえることになり、この公園をもともと利用されているグローバルキッズ西池袋園さんにご協力いただきました。ワークショップにてこどもたちのとっても愉快でイキイキした楽しいプラ板作品が完成!その作品たちを、私がトイレの様々な備品の位置や図面に合わせて描きおろした水彩画に合わせてコラージュしました。トイレの国では、いろんなイキモノたちが、虹や木、花と、うたったりおどったり大合唱しています。トイレは特別で解放的な空間、このトイレを利用されるかたに、この国の住人たちとほんのひととき、一緒に大合唱して楽しんでもらえたら嬉しいです。」

広場に集まるまちの住人が主人公「長崎二丁目中央児童遊園」

「広場に集まるまちの住人の楽しいひと時」がテーマという「長崎二丁目中央児童遊園」のアートトイレは、豊島区在住でまちづくりにも携わるアーティスト、くどう道絵さんが手がけました。トイレの扉を開けると、人も動物もちょっと変わった生き物も、みんなが公園で和気あいあいと過ごしている景色が飛び込みます。このアート、よく見るとひとりひとりが粘土でできています。くどうさんが、今までに作りためていたたくさんの粘土人形を写真に撮り、1枚の大きな絵にしたそうです。
アートトイレの完成後、この児童遊園は、「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」の企画「小さな公園のあおぞら美術館」の会場に。児童遊園内に展示する美術作品の一つとして、近所の長崎保育園の園児たちが、この児童遊園で青空のもと、クレイアートを体験できるワークショップをしました。

―「1枚の絵に仕上げる際には、この児童遊園に来れば会話が生まれ何かが始まる。そんな願いを込めて粘土キャラクターをたくさん入れました。それぞれのキャラクターの人物像やストーリーを、壁を観る度に発見して楽しんでもらいたいです。園児のみなさんにトイレの中を見せる為扉を開けた瞬間、声をあげて喜んでくれたました。ワークショップのコンセプトは「トイレから飛び出したキャラクターを作ってみよう」です。工作もすごく盛り上がりました。粘土工作の小技などを教えると更に興味を深めてくれたようです。これからも粘土に触れてくれたらとても嬉しいです。」

続々完成しているアートトイレに、ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね。

文:田口みきこ


ツクモルbyToshima
「ツクモルbyToshima」は「わたしのつくるが、あなたをまもる」をコンセプトに、災害時に役立つハンドメイドグッズの制作や、親子で参加出来る防災ワークショップを行っています。イラストレーターやデザイナーが所属しており、豊島区内のアートプロジェクトにも参加しています。

http://tsukumoru.com/

スサイタカコ
美學校・造形基礎卒。絵や壁画を描いたり、布、革、端切れなどを収集し、立体作品を制作。美術館、駅、廃校、ギャラリー、商業施設など、様々な場所にてココロ踊る 、独特な味わい深い、唯一無二の世界を産みだしている。観客と一緒にオモチャやニンギョウをつくったり、絵を描くワークショップ多数開催。旅芸人のように世界各地で活動中。にしすがも創造舎など区内でワークショップを多数開催している。

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くどう道絵
1995年から豊島区で暮らし、演劇スタッフやデザイナー職の傍ら独自の粘土表現で仕事を得るようになりました。主に雑誌の表紙などに使われる粘土人形を作り、時々クレイアニメも手がけます。近年はまちづくりに加わり、クリエイターの輪が広がる活動に力を入れています。豊島区でのイベント『まち中つながる展示会』にも参加。

http://cdoll.jp/

としまパブリックトイレプロジェクト「TPTP」
https://toshima-scope.city/tptp/