梅雨明り(つゆあかり)とは?

梅雨に入るとくもりや雨の日が多くなりますが、雨がやんで、夕方にうっすらと光が差し込むことがあります。これを「梅雨明り(つゆあかり)」といいます。梅雨の晴れ間と違って、少し空が明るくなる様子をいう言葉です。梅雨の時季は日の入りの時間が1年の中で最も遅くなる頃ですから、思いがけない明るさをこのように呼んだのかもしれませんね。

「くもり時々雨」と「くもり一時雨」

テレビの天気予報に傘のマークが並び、梅雨明りの空を見ることができない日もあります。雨が降るという予報でも、一日中雨、雨が降ったりやんだり、または夕方から雨など様々ですが、「くもり時々雨」と「くもり一時雨」の違いは何でしょう。テレビ画面では「くもり時々雨」は雲に開いた傘、「くもり一時雨」は雲に閉じた傘、あるいは小さな開いた傘などで表されることが多いですね。
開いた傘は、雨の降る量が多いとか、雨の降り方が強いのではと思われる方が多いかもしれません。実は、「時々」と「一時」の違いは、雨が降ると予想される時間で、雨の降る量や強さは関係ないのです。


例えば、翌日(朝から夜まで24時間)の天気を予報する場合を考えてみましょう。「くもり時々雨」は、雨が断続的に降り、降っている時間が予報期間の2分の1未満(この場合は12時間未満)ということを表します。一方、「くもり一時雨」は、雨が連続的に降り、降っている時間が予報期間の4分の1未満(この場合は6時間未満)ということを表します。

くもり一時雨でも油断は禁物!

そのため、夕立のようにザーッと強い雨が降る場合でも、一日の予報の中で雨が降ると予想される時間が1,2時間であれば、予報期間の4分の1未満なので「くもり一時雨」となります。テレビや新聞の天気予報のマークでは、雲に閉じた傘で表されるかもしれませんが、短い時間に強い雨の降る可能性がありますので、注意が必要です。

おわりに…

梅雨前線の活動が活発になると、局地的に雨の降り方が強まる恐れがあります。また、梅雨が明けた後は、日中気温が上がり雷を伴った激しい雨が降ることもあります。このような雨に備えて、天気予報で「大気の状態が不安定」とか「急な強い雨に注意」という言葉を聞いたら、天気予報のマークが雲に閉じた傘でも、雨の降り方に気をつけてください。


日本気象協会 気象予報士・防災士
久保 智子

気象は私たちの生活の様々な場面に深く関わります。ちょっと得する豆知識や気象用語などについて分かりやすくお伝えしたいと思います。