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そして、まちの今。

池袋ローカルゲートの実施から2か月、さらに状況が激変。飲食店、サービス業は営業を自粛し、アーティストをはじめとした方々はイベントの中止により、多くの活動が停止となっている今、それぞれがその場と役割でできることを行っています。

1.シーナと一平

<量り売りビール>
椎名町で「あたりまえの東京ローカルの日常」を楽しむ宿のシーナと一平では、今回のコロナ禍を受け、国税庁の「期限付酒類小売業免許」を取得。期間限定で、お持ち帰り用酒類の“量り売り”を開始しています。

詳細リンク:Facebookページ「シーナと一平」”量り売り”ビール

さらに、休業も視野にあった中、兼ねてからシェアキッチン 「お菓子工房」で活躍しているパティシエの皆さんが「お菓子をつくり続けたい」との想いから、通勤リスクを最小限に抑えつつ、まち宿のシェアキッチンだからこそできる、“住み込みパティシエ”としての活動をスタートしています。腰窓でのテイクアウト菓子の販売は毎日営業中。ほかにも、限定スイーツの受注生産やセミオーダーなどおうち時間をお菓子で豊かにするためのアイデアを広げています。『おうちパティシエ』キットも販売しています。

シーナと一平を運営するシーナタウン日神山さんはこう言います。

―「駅にだれかの顔と新しい出会いがある」そんな気持ちで池袋駅に向かったのは初めてでした。そして、だれかの商品をふらっと入ったお客さんに説明したくなるような連鎖反応が生まれたことが、「都市」と「暮らし」が近接した池袋らしくて楽しかったです。

私たちは池袋西エリアで、商店街の宿とお菓子工房「シーナと一平」、お弁当と社食「アホウドリ」、ブルワリーとコレデイイノダラジオ「NishiikeMart」 の 3 拠点を運営していますが、いずれも大変な影響を受けています。

現在宿は休業していますが、パティシエが住み込みで商品開発して販売・お届けしたり、NishiikeMart で作られたクラフトビールを量り売り販売するなど、 こんな時だからできる新しい挑戦も始まっています。

不安な世の中ではありますが、常に動きチャレンジしている池袋であり、私たちでいたいなと思います」


関連リンク:椎名町お宿の番頭徒然日記


2.RYOZAN PARK Lounge(巣鴨)

RYOZAN PARK Lounge(巣鴨)では、社団法人 日本たまごかけごはん研究所 チーム が、生産者応援企画として、池袋ローカルゲートでも人気だった、全国各地から届いた、TKG(たまごかけごはん)に合う希少な卵たちを自分好みで選べるセットを販売しています。さらに、 ヨダファーム のトマトも販売。生産者さんの顔が見える食材からきっと元気がもらえるはずです。

関連リンク:“シェア”が人生を楽しくする 新しいコミュニティのつくりかた

3.井上ヤスミチさん 手作りくす玉

多くの漫画家を生み出したトキワ荘跡の近くにアトリエを構え、画家・イラストレーターとして活躍している井上ヤスミチさん。池袋ローカルゲートでもユーモアたっぷりなアイデアで、みんなを楽しませてくれました。そんな井上さんが、こんな時こそお祝いは大げさに!とこのたび通販ページで「箱型くすだまつくろうセット」と完成品の「箱型くすだま」の販売を始めました。

井上ヤスミチさんはこう言います。

ー「もともと池袋ローカルゲートではくすだま作りワークショップの講師ということで呼んで頂いていたのですが、コロナの状況が厳しくなりワークショップは難しく、物販中心の企画に変えて開催することになったのでくすだまの販売はできないかとの打診を受け、作って持っていくことに。

今までは販売目的ではなく趣味として簡単な作り方を公開していたので、箱型くすだまの販売は初めて。買って使った人全員と会えて感想が聞けたのが良かった、ローカルならではだと思う。「子どもと何度もひらいて遊んだ」「送別会でひらいて盛り上がった、会社の部署の備品として今後も使います」など。 十人十色の生活の中で使ってもらえることが良いなと感じ、その後の一ヶ月で ウェブでも買えるように動きました。使い切りではなく何度でもひらくことができるほか、たれ幕は交換できるので、いろんなお祝いに使い回せます。一家に一つ、おすすめします。終息したら、くすだまが好きな人たちが集まりそうな場所に行って、大きなくすだまひらいて盛大にお祝いしたい!」

関連リンク:まちのシャッターや壁などに、子どもたちと大きな絵を描きたい |画家・イラストレーター 井上ヤスミチさん


4.ムガルカフェ

地元のまちの人々に愛されている駒込のインド料理屋「ムガルカフェ」。残念ながら2020年1月14日に発生した火災により営業を休止していますが、現在ご近所の店舗レトロフィッシュカフェの店舗を借りて名物のビリヤニの他テイクアウトメニューを提供中です。店舗がなくても、おいしい笑顔と元気の出る発信で街の人と人をつなぎたい、という想いを込めてインドカレーとビリヤニを作っています。

ご主人が経営するムガルカフェのアートとイベント企画を手掛けるカーン江夏さんは、モノ作り分野出身のアーティストとして、また、駒込駅前の「骨と血管をケアする」施術サロンAnkurの代表として、街で活動しています。最近の試みは、ムガルカフェとAnkurのコラボにより、インドの子ども服をマスクにリメイクして販売。週末の店頭販売と水、木曜日の店舗営業では、カレーとマスクのセットが人気です。現在は都電荒川線の早稲田駅のすぐ前で、新店舗オープンに向けて元気に準備中です。

関連リンク:インドから授かってきた、夫とわが子と、人を笑顔にする技術 カーン江夏 未花さん

これから

ウイルス感染拡大の影響から、人の移動が制限され、物理的に離れる必要がある今だからこそ、その場所でしか得られない体験の価値に気づきます。一方で距離感を克服しながらつながる力の大きさを強く感じます。

これからについて、今だからこそ感じ、思うこと。「つなぐ専門家」としてとしま会議を中心に、豊島区でさまざまな活動を行なっている中島さんはこう言います。

ー「緊急事態宣言の後、自宅に籠ることが当たり前となり、ご近所に出かけることも憚られる日々が続くようになりました。その間、オンライン化が進んで、会わなくてもできることが増え、遠くにいる人たちとも簡単につながれるようになりましたが、そうなってみて、まちで会うことの価値をあらためて感じます。HOMEにいる時間が増えたとき、その近くにあるLOCALはどう変化していくのか。CITYとLOCALとHOMEがぎゅっと詰まったこのまちに、改めて大きな可能性を感じています 」

まちを自由に歩き、仲間と交わり、おしゃべりをする。

そんなあたり前の日常が一日も早く戻ることを願いながら、今日もそれぞれの場所でまちの皆さんが活動を続けています。

取材、文ː 宮田麻子 (としまscope編集長) 
写真: ©池袋ローカルゲート

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