
ついつい後回しにしてしまう片付け。モノがどんどん増えて、気がついたら引き出しの中がパンパン!なんてこと、誰しも一度は経験があるのではないでしょうか?
今回は生活や暮らしの知恵について、全国の会員が知恵を出し合い励みあっている東京第一友の会さんに毎日の片付けが楽になる方法を寄稿していただきました。
どこから手をつけましょう?
朝起きてさあ今日も一日がんばろうと思ったら、
台所は食器や調味料、フライパンなどが散乱していて、お弁当をつくる場所を確保してからとりかかる。
リビングは脱ぎ散らかした服、片付け途中のおもちゃ、やりかけの宿題、とりこんでたたんだ洗濯物の山、昨日の新聞に学校からのプリントなど。
どこから手を付ける?
寝る前の5分間でリセットしておけばいいのはわかっているけれど、いくらきれいにして寝ても遅くに帰宅した夫が散らかしてしまうので意味がないし、
朝は登園準備や自分の身支度、朝食づくりに洗濯干しと片付けや掃除まで手がまわらない。
帰宅したら夕食の準備。子どもがむずがって中断されるし、
とにかくどうしたらいいの?
ではまずなぜ洗濯物をたたんでも山積みになっているのでしょうか。
それは洗濯物を収納する場所がいっぱいだから。
収納場所を増やす?収納の仕方を考える?
それは、時間に余裕のある人や収納が好きな人は向いている方法です。
でも時間のない人にはむいていません。そもそも管理する数が多すぎるのです。
ここで「だ・わ・へ・し」です。
だわへしって?
「だ・わ・へ・し」とは、「出す」「分ける」「減らす」「しまう」の頭文字を並べた造語。
まずは中のものを全部取り出し、種類別に分けます。 その中で必要なものだけを選んで適量に減らし、あとは枠を決めてしまうだけ。 子どもから大人まで、誰もが整え上手になる片付けの基本のルールです。
だわへしをやってみましょう
まずは全部だして、使うもの使わないものにわけます。
そして使うものだけに減らして、しまう。
もし使えるものを残したけれど引き出しがまだまだパンパンなら、使うものだけにして使えるものは別のところに一時しまっておきます。
たぶん下着の引き出しはすっきりしたのではないでしょうか。
洗濯が干し終わってたたまれたものが入れやすくなっているはずです。
「だ・わ・へ・し」は一日一段ずつ、小さなものからしてみましょう

編集部もだわへしに挑戦!

だわへしの「だ」と「わ」

だわへしの「へ」

だわへしの「し」。引き出しがすっきりしました。
キッチンも同じことです。
洗ったお鍋をしまうのが億劫になるのは使わないお鍋がはいっているから。
自分が使うものだけに「だ・わ・へ・し」をしてみる。
しゃもじやフライ返しがはいったところも「だ・わ・へ・し」。
食器棚、赤ちゃん時代のものがはいっていたりしませんか?
今使っていないなら別のところに移すか、ありがとうの気持ちをもって処分する。
食器を洗う、拭く、しまうの動作がすばやくできると食器洗いが苦にならなくなります。
水切り籠もいつも空っぽだとぬめりがでません。
だわへしで一番大事なこと
それはモノの命を大切にすることです。シミがあったり、やぶれたり使えないものは感謝して処分する。
問題はまだ使えるものです。だれか使ってくれる人はいないか。バザーやリサイクルショップを利用する。できるだけ資源が無駄にならないように。
手放すのは苦しい時があります。高かったのに結局着ないまま箪笥の肥やしになっていたものをどうしたらよいのだろうかと悩む。
この悩むことが大切です。
次にモノを買うときに本当に必要かよく考えて3回考えてから買うようにしましょう。
本当に必要なものはずっと手元に置いておきたくなるので扱いも自然と丁寧になります。
まずはちいさなことから
子育て世代のお母さんたち。
ちいさなことからはじめてみませんか。
一日1つのひきだしの「だ・わ・へ・し」をするとたまに休んでも1か月で20個はできます。
1年たったら家族の成長だけでなく、おうちも居心地のよい場所に成長していることまちがいなしです。今日からがんばってみませんか?
東京第一友の会では「衣・食・住・家計・子ども」のことを励ましあって学んでいます。
20代から90代までの幅広い会員が活動しています。
池袋の自由学園明日館のお隣です。ぜひお立ち寄りください。
HPもどうぞおまちしています。
文:東京第一友の会 加藤睦美氏・としまscope編集部
写真:としまscope編集部
東京第一友の会HP https://ichitomo.net/