小さな公園活用プロジェクト

都会の小さな公園を地域住民のコミュニティ空間へ

豊島区には大規模な都市公園がなく、区民ひとりあたりの公園面積は23区中最低。一方で、小規模な公園・児童遊園は多数あり、区の面積あたりの公園「数」では23区でもトップクラス。住宅街にひっそりと存在する小さな公園、ともすれば日常の中で通り過ぎるだけの公園。そんな公園を住民にとって魅力あふれる地域コミュニティの場として活用するプロジェクトを展開しています。

ともに育つ公園。

愛着のある暮らしを地域とともにつくる

もっと使いやすく、過ごしやすい公園へ

モデル公園での実践と検証

公園情報プラットフォーム「PARKFUL」を運営する株式会社コトラボ(現:株式会社パークフル)と公園情報の活用と発信に関する協定を締結し、連携して区内全域にある公園の実態調査をしました。そして、公園の利用者や設備、周辺環境の状況を把握し、公園活用に向けたモデル公園を選定しました。地域へのヒアリングや対話をもとに、地域や公園の特性を活かしながら、もっと使いやすく、過ごしやすい公園となるよう、活用の実践と検証をくりかえしていきます。

  1. 公園の特性と立地を活かし、地域のための場になるように見直していきます
  2. 今あるものを活かし、できることを見出していきます
  3. 活用の実践と検証をくりかえしていきます

「○○できない」公園から「○○できる」公園へ ~禁止ではなく、“できる”を伝える~

公園に立ち並ぶ「ボール投げ禁止」「花火禁止」「犬の散歩禁止」などの禁止看板。公園での禁止事項を伝えていくのではなく、その公園でしたいこと、できることを、地域の人と考え、地域とともに育っていく公園を目指していきます。


上り屋敷公園・西巣鴨二丁目公園

FFパートナーシップ協定を締結した株式会社良品計画(以下、「良品計画」という。)との協働のもと、公園の現地調査として利用者のオブザベーション(観察)や立地周辺環境(住宅・店舗、公共・商業施設など)のリサーチ、地域へのヒアリングを行いました。そして、公園の普段の様子やこんな風に過ごしたい、こんな場所になればもっと利用したくなる、などさまざまな声を集めようと、公園に立ち寄る人々に「公園でどう過ごしたい?」投票を行い、公園での過ごし方について意見を聞きました。また、公園周辺にお住まいの皆さん、商店や保育園、高齢者施設、学生など地域の皆さんと、「ともに育つ公園へ」として、一緒に考え、公園を育てていく場「井戸端かいぎ」を開催しています。

両公園の特徴ともいえる、緑豊かでシンボルとなる樹があること、オープンスペースが多いことを活かしつつ、地域の皆さんの意見を参考に、より過ごしやすい環境整備を行います。また、「くつろぐ」をコンセプトとした可動式のコンテンツを試験的に実施していきます。

公園を育てる井戸端かいぎのレポートはこちら 「みんなの公園をみんなで考える、 “○○できる公園”井戸端かいぎが開催中!」

良品計画との協働のプロジェクトについては、良品計画が運営するサイト「ローカルニッポン」にて紹介されています。
「小さな公園の大きな可能性」

巣鴨公園

地域へのヒアリングや公園の利用実態調査を行ったのち、「巣鴨公園をみんなで育てよう」井戸端かいぎとして、公園周辺にお住まいの皆さん、飲食店や企業、学生など地域の皆さんと、「公園で主体となってやりたいことのアイディア」をグループごとに話し合い、共有するワークショップを行いました。そこから発展した形で、地域の有志の皆さんが集まり、「巣鴨公園の利活用を考える会」として、町会のご協力のもと「すがもこうえんで みずてっぽうおにごっこ」が開催されました。先着30人限定のイベントとしていましたが、当日400人も参加される大きなイベントとなりました。

駒込七丁目第二児童遊園

遊具や広場、芝生もある大きな公園の近くにある、住宅街の中の小さな児童遊園。まちのイベントなどで使われる以外は、ひっそりしている。そんな児童遊園に、地域へのヒアリングをもとに、モバイル遊具(自由に動かして遊ぶことのできる遊具)を試験的に導入してみました。可動式であれば、イベントなど、公園を広く使いたいときは移動できます。必要な時だけ出す、必要な時だけ片づける。それがモバイル遊具の特徴です。 今回は3日間限りの設置でしたが、いつもは近くにある大きな公園に遊びに行ってしまう親子、いつもと違う風景に惹かれて寄ったという親子などで賑わい、大変好評でした。モバイル遊具の常設の可能性も視野に入れ、引き続き、実験と検証を重ねていきます。

長崎二丁目第二児童遊園

商店街の片隅にある、遊具のない小さな児童遊園。新たにアートトイレも完成したこの場所を、まずは近隣の方に、より身近に感じてもらえるような仕掛けができないかということで、地域へのヒアリングをもとに、モバイル式のカラフルなファニチャー(移動式の机と椅子)を試験的に1週間設置し、憩える場を作ることとしました。ファニチャーの朝夕の出し入れは近隣高校でコミュニティを専攻している生徒にも協力してもらいました。普段は通り過ぎるだけの児童遊園の雰囲気がかわり、くつろぎながら飲食をされていた方も。また、ファニチャー設置期間中に「椎名町ポットラックパーティー」として、近隣商店街のものを持ち寄って食べながら行う座談会を行いました。まちのこと、公園の過ごし方など、意見交換しました。

雑司が谷二丁目四つ家児童遊園

大通りに面しつつ、イベントで賑わう以外は普段、ひっそりとしている児童遊園。地域へのヒアリングをもとに、「もちつき大会」や「お花見」といったまちのイベントに合わせ、モバイルファ二チャー(移動式の机と椅子)を試験的に設置しました。お花見の際には、モバイルファニチャーのほか、「くつろげる公園」の実験として、本や絵本を設置したほか、「いけぶくろ茜の里」にご協力いただき、コーヒーの提供やパン・焼き菓子の販売を行いました。

「小さな公園活用プロジェクト」では、今後も、公共空間が地域の日常に自然にとけこむよう、コミュニティの場を創出するプロジェクトを進めていきます。


お問合せ:豊島区 「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室
TEL 03-4566-2513
公園緑地課
TEL 03-4566-2698