ともに考える

10月3日(水)、としまぐらし会議プロジェクト トークサロン第2弾はWACCA池袋内「もうひとつのdaidokoro」にて開催されました。今回のテーマは、「プロジェクトのすすめかた」。ワークショップを通してプロジェクトが抱える課題を共有し、それぞれにできることを参加者全員で模索します。

イベントは、3部構成です。

第1部:としまぐらし会議プロジェクト紹介
第2部:プロジェクトのすすめかた miniワークショップ
第3部:プロジェクト交流会

この日集まったのは、としまぐらし会議のプロジェクトメンバーや、前回のトークサロンに参加した方のほか、参加者の半数が、これまで参加したことのない全く新しい方々でした。はじめましてのメンバーがほとんどということで、としまぐらし会議のときにも行った「9マス自己紹介」で、まずは参加者の緊張をほぐします。


第1部:としまぐらし会議プロジェクト紹介

4つのプロジェクトがそれぞれ、プロジェクトの概要や活動内容、抱えている課題などについて共有します。


農縁公園

としまで子育て
facebook https://www.facebook.com/toshimadecosodate/

We Love Ikebukuro

か・ま・く・ら
facebook https://www.facebook.com/ka.ma.ku.ra.toshima/

どのチームも、それぞれに活動しながら、様々な悩みをかかえているようです。それでも、しっかりとしたビジョンがあるだけに、誰かのサポートできっかけが生まれれば、グンと一気にプロジェクトが動いていきそうな予感!

第2部:プロジェクトのすすめかた miniワークショップ

プロジェクト紹介が終わったところで、miniワークショップの時間です。さきほど共有した課題に対してそれぞれができることを模索します。4つのプロジェクトメンバーを含め、同じくとしまぐらし会議から生まれた「池ブルックリン」、「池袋あちこちオーケストラ」から悩みを相談する人を決め、それぞれに関心のある参加者が集まって7つのチームをつくります。
ワークショップに採用されたのは、「智慧の車座」。問題を取り組みやすい形に「ほぐす」手法で、最終的に解決の糸口をつかめるのだとか!少し難しそうな手順ですが、としまぐらし会議ではお馴染みのファシリテーター古瀬正也さんが、全体進行しながら1ステップずつ進めていきます。

プロジェクトの進行が足ぶみしていた「We Love Ikebukuro」を例に、実際に「智慧の車座」を進めていく様子を見ていきましょう!

「智慧の車座」の心得

     
  • 正解はひとつではない。
  •  
  • 素朴な疑問を大切に。
  •  
  • 無責任に発言する。

ステップ1:問題提示

     
  1. 相談者が解きほぐしたい問題を選ぶ
  2.  
  3. ここで相談できそうなことに絞る
  4.  
  5. 情景が伝わるよう具体的なエピソードを交えて一人称で語る

相談者「アートベンチプロジェクトを進めるのに、アーティスト、ベンチの里親、スポンサーをどのように集め、協力してもらえばいいか悩んでいます。それぞれにどのようなメリットがあれば、三者がコミットしてくれるのかわからなくて……」

ステップ2:質問タイム

     
  1. 短くテンポよく順番に
  2.  
  3. 相手のキーワードを広げる
  4.  
  5. 問題や状況ばかりでなく、本人にも焦点を当てる

ー「アーティストにこだわるのはどうして?」
相談者「正直、アートじゃなくてもいいかもしれない。池袋に楽しみやワクワクが生まれるなら」
ー「ただのアートではなく、座れるという機能は必須?」
相談者「それは絶対条件にしたい」
ー「そのアートは、若者受け?万人受け?どんなイメージ?」
相談者「まち中にいろんなものをつくりたい。でも、第1号は里親さんの気持ちを大事にしたいです」
ー「お金の規模感は?」
相談者「たとえばアーティストさんなら、いくらくらいだと乗り気になってくれるのか、私も知りたいところ」

ステップ3:直感を伝える

     
  1. 感じた印象をテンポよく、シンプルかつ無責任に、わたしの視点で語る
  2.  
  3. 解説しない!説得しない!

ー「ベンチはみんなでつくったらいい!」
ー「公募制にして、採用された人に賞金を出すのもいいかも」
ー「豊島区在住の美大生にお願いするのは?」
ー「子どもがアーティストでもいいかも」
ー「学校の卒業制作は、思い出にもなりそう」
ー「アートをプロにお願いするんじゃなくて、ベンチの安全性担保をプロに依頼するのがいい」
ー「移動式ベンチはどう?」

ステップ4:テーマの再設定

     
  1. 相談者の意志で、テーマを再度選択する。※変えなくてもよい
  2.  
  3. メンバーは本人の意志をありのままに尊重する

相談者「今回必要だった『デザインする人、ベンチを置いてくれる人、出資者』というのを、必ずしも想定通りにしなくてもいいなと気づきました。それより、何を最初に決めるかがテーマになりそう。3つのうち、まずは、何を決めればいいでしょう?」

ステップ5:解決案のブレスト

     
  1. 相談者がその場にいないものとして、他のメンバーで考える
  2.  
  3. どんなアイデアでも、無責任に発言する
  4.  
  5. 実現可能性については考えない

ー「まずは、何を決めればいいでしょう?」
ー「置いてくれる場所が一番かな。区を後援にして募集するのがいいかも」
ー「第1号は、ある程度ターゲットを絞るのがいいかも。南池袋公園付近とか、いま盛り上がってる場所とか、地蔵通り商店街とか」
ー「椎名町の方もよさそう」
ー「場所を絞り込む、置いてくれる人を口説く、っていう順番かな」
ー「置いてもらうには、何をメリットに働きかけるのがいい?」
ー「やっぱり、人が居つくこと?」
ー「『まちにこういうことをしていきたい』っていう意志をしっかりと示せば、愛着を持ってもらえると思う」
ー「ベンチにステッカーを貼るとか。制作の風景を、その場で見せていくとか」

ステップ6:解決案の選択・振り返り・支援者にできることや感想の共有

相談者「いろんなアイデアをありがとうございました!まずは場所だなと。場所があれば、いろんなものをインストールしやすいですよね。そして、相手にメリットを感じてもらうために、まずはプロジェクトを説明できるものをつくりたいと思います。今日改めて見えた想いをぎゅっと凝縮して。プロジェクト立ち上げのとき、『協力するよ』と言ってくださった方もいたので、声をかけて、第1号をつくります!」

どのチームも、課題が明確化され、そしてするするとほどけていったようです。

第3部:プロジェクト交流会

自己紹介にはじまり、miniワークショップを通して参加者同士の親睦も深まったところで、皆さんでの交流会!参加者全員がスタンディング形式で、自由にトークします。今回は、「もうひとつのdaidokoro」さんにおむすびセットを用意していただきました。「農縁公園」で収穫したナスとミニトマトも登場しました。

付け合せには、トマトの寒天。おむすびの具は、梅酢で漬けた大葉とナス味噌です。お店オリジナルの、具だくさんなお味噌汁と一緒にいただきます。

結びに、会場を提供してくださったWACCA池袋・館長の鈴木さんからひとこと。
ー「われわれも、ここを文化の発信地にしたいと思って日々働いています。映画や音楽イベントもできる施設なので、活動のための場所が必要なときにはサポートします!いつでもお声がけください」

最後に参加者全員で記念撮影。

第3回トークサロンは、2019年2月に開催予定。詳細は、当サイトに追って掲載いたしますので、お見逃しなく!
としまぐらし会議プロジェクトの情報は公式ウェブサイトにて随時更新します。

詳細はこちら

文:高阪正洋
写真:西野正将