世界初!お祭りで日本を盛り上げるお祭り専門会社

卒業後、加藤さんは会社に勤めながらも、お祭りを支援する活動をスタート。仲間が増え、本格化する活動を通してわかったのは、どのお祭りも、資金やアイデアの不足、高齢化などの共通した悩みがあることでした。勤めていた会社を辞めた加藤さんは、共同代表の山本陽平氏と共に事業計画を立案。数々のビジネスプランコンテストで受賞を果たしました。こうして、日本初のお祭りサポート会社として発進したオマツリジャパンは、現在7人のメンバーと、約300人の「サポーター」と呼ばれるボランティアスタッフが参画しています。

オマツリジャパンは、オンラインとオフラインの両面で事業を展開。「参加者がよりお祭りを楽しめる」「主催者が楽しく簡単にお祭りを作れる」「企業がお祭りでビジネスの機会を得られる」を軸にサービスを提供しています。オンラインでは、様々なお祭り情報を掲載するウェブサイトを運営。お祭りの主催者が各々で情報を更新できる仕組みで、参加者による写真投稿機能も備わり、お祭りのポータルサイトとなっています。

オフラインのサービスでは、スタッフが実際にお祭りに入り込み、盛り上げるためのアイデア出しや、神輿の担ぎ手となってサポート。また、外国人や若者が、全国各地のお祭りに実際に参加するツアーを企画しています。このツアーの特徴は、「見る」だけではなく、「参加できる」ということ。人手不足のお祭りのサポートにもなっています。

—「お祭りのインフラになってムーブメントを作りたい!」と語る加藤さん。お祭りを活用した企業のプロモーションも手がけ、資金不足のお祭りに対しての協賛金も募っています。—「オマツリジャパンが加わると、そのまちの多くの人が主体的に関わり始めるのがうれしい」と語る加藤さん自身、椎名町に暮らしながら、池袋のにゅ〜盆踊りやふくろ祭り、大塚阿波おどり、鬼子母神御会式と、一年を通して地元のお祭りを楽しみにしているそうです。


元・家電フリーペーパー編集長が語る、ライティングと編集の世界

—「家に最新家電がいっぱいあるの?とよく聞かれますが・・・、ありません(笑)」と諸山さん。ではどうやって家電の情報に触れるのか。購入しての使用や、展示会での試用は誰でもできますが、家電ライターだからこそできることのひとつが、「メーカーから借りる」ことです。この日も、としま会議のためにメーカーから人気の調理家電を借りて紹介しました。

登場したのは、有名メーカーの「無水自動調理鍋」。この商品でどんな調理ができるのか、でき上がった料理は他の調理法とどう違うのか、だからどんな人が使うといいのかを、わかりやすく解説。諸山さんが記事を書くときに一番気をつけている、「誰向けの商品か伝えること」をデモンストレーションしました。—「その商品の開発コンセプトに合ったターゲットに届くかどうかで、商品の満足感に違いが出ます。より多く売りたいメーカーと、間違いのない買い物がしたいユーザーの橋渡しがメディアの仕事です」と諸山さんは言います。

家電量販店で扱う家電全般がテリトリーという諸山さんは、夏に向けてエアコンをシーズン始めに使うときの注意点や異音がした際の対策方法なども参加者に解説しました。また、家電量販店での買い物のコツについても—「また来てほしいと思われるお客さんになることが一番です。この店で買いたいと言うお客さんには、店員さんも優しくしてくれますよ」とアドバイスしました。

今は、ブログやレビューで誰もが発信できる時代です。—「文章作成において、プロとアマチュアとの一番の違いは、コンスタントに書いて出せるか。体調不良や、忙しさで書くのが大変な時でも、ペース配分して書くのは訓練が必要でしょう」と諸山さん。「友達に説明するつもりで」「書けるところから書く」「見出しは最後に考える」など、文章作成のコツも伝授。諸山さんのスピーチでは、しきりにメモを取る参加者の姿が見られました。


こんな料理、初めて食べるという体験を椎名町で

目黒さんが世界の料理と大いに関わったのは、3年間勤めた池袋駅西口にあるサクラホテルです。世界各国から観光客が集まるホテルで、併設のサクラカフェ&レストランでは、世界中の料理をふるまい、外国人ゲストからレシピを教わることが日常。「世界のラスク」として、各国の味を再現したラスクを驚異的な勢いで売りさばくなど、2年間は料理長を務めながら、様々な経験を積みました。

インターネットで海外のレシピを検索し、様々な料理本を片手に、常に料理に没頭する日々を過ごした目黒さん。—「世界の料理を勉強するうちに、共通点を見つけたり、その国の歴史を垣間見れたりするのがとにかくおもしろい」と言います。食材の名前のみでどこの国の料理か当てられるほど、料理の知識をインプットしました。また、Airbnb(エアビーアンドビー)を利用して、ホストとして外国人と交流の機会を作り、ゲストからレシピを習ったり、お土産をもらったりして、各国の食文化を学びました。

現在、シーナと一平に出店する目黒さんは、月曜から金曜でランチ営業をしています。これまで、2ヶ月ごとにエリアを決めて、東南アジア、南アジアと順に献立を変えてきました。—「珍しい料理をふるまい、食べた人から、『初めて食べた』『おもしろい!』と言われることがとてもうれしいんです」と目黒さん。毎週違う料理が楽しめるように献立を決めており、—「1年間通っていただければ、『世界一周できる』という目標を掲げて作っています」とのことです。

2018年6月からは、料理教室「One dish cooking Class(ワンディッシュクッキングクラス)」を月曜と水曜の10時から12時で開催しています。海外の食材で調理法がわからないものを持参すれば、目黒さんが使い方を教えてくれるそう。—「どんなものでもたいてい大丈夫!」と言います。今後のさらなる野望として、—「実は火星に行きたいんです(笑) 火星に野草の種を持ち込む計画があるらしく、ならば私も行って料理してみたい」と、楽しそうに語る目黒さん。シーナと一平で海外からの宿泊客と積極的にコミュニケーションをとりながら、しなやかな発想がますます広がっていきそうです。


緑がまちを変えていく。緑からはじまる新しいまちづくり

普段、何気なく目にしている街路樹。生い茂る緑に心が和みますが、実は樹木にとって、アスファルトなどに覆われた道路は、過酷な生育環境です。根がきちんと成長できるだけの、広いスペースを確保できない都市部において、いかにして地中で基盤を作るのかが、東邦レオのハード面での取り組みのひとつです。丸の内仲通りをはじめ、日本全国にある観光名所のサクラ並木や、南池袋公園などの芝生にもその技術が採用されています。

一方、ソフト面では、緑の維持管理として、花壇の整備や雑草抜きや芝刈りを、住民や子どもたちを交えて行い、新たなコミュニティを生む働きかけをしています。グリーンクリエーターと呼ばれるメンバーによって運営され、マンションや商業施設、オフィスビルなどで植栽を管理。こうした取り組みを拡充しようと考えた日置さんは、2017年11月、IKEBUKURO LIVING LOOPでグリーン大通りの植栽ワークショップを豊島区に提案。通りがかった市民に小さな花を植えてもらう取り組みを実施しました。2018年5月の同イベントでは、一部の花壇の植え替えを行いながら、足を止めた人々にアンケートをとり、グリーン大通りに求めるものは明るさなのか、バラエティに富んだ緑なのかなどを調査しました。—「自ら植栽したり、自分の意見が反映されたりすることで、その“通り”や“空間”に愛着と誇り、自主性が生まれる」と日置さんは言います。

このグリーン大通りの企画は、東邦レオが考える、ENGAWA(縁側)の実践のひとつ。屋外でもあるし屋内でもある。プライベートでもパブリックでもない。その間に位置する場所を縁側的に機能させ、豊かなまちづくりを提案しています。

まちに並ぶマンションやオフィス、駅ビルなどをひとつひとつの“点”で考えるのではなく、それらをつなぎ、“面”として展開することを大切にする東邦レオ。—「良いデザインで空間をしつらえるだけでなく、そこにどう関わってもらうかのプロセスをデザインする。時間も労力もかかるが、市民が関わってこそ生まれる変化を大切にしたい」と日置さんは言います。


わが子を通わせたい!子育てママ、プレーパークを近所につくる

そんな時に耳に入ったのは、近所にある小学校跡地の再利用計画でした。さぶりさんは、行政と住民による検討会に参加し、プレーパークにしてはどうかと提案。しかし、雑司が谷に長年住む方々によってマスタープランが作成され、跡地活用の具体案が提言される中で、居住歴の浅いさぶりさんは気後れし、検討会から足が遠ざかってしまった時期もありました。再び検討会に戻ったきっかけは、この計画のコンサルティングをする人からの「プレーパークに反対している人は誰もいませんよ」という一言でした。—「賛成する人はいないけど、すごく反対する人もいないのは、逆にチャンスかもしれない」とさぶりさんは考え直したのです。

フルタイムで仕事をしながらの活動で、子育て中の仲間を集めるのは困難でした。それでも2017年10月、まずは保育園の友人や近隣住民に声をかけての「遊びの会」を開催。続いて11月には、期日限定で行う、「出張プレーパーク(豊島区主催)」を誘致しました。この時、検討会の参加者が訪れ、笑顔で子どもたちと遊ぶ姿に、地域の方々も楽しみにしてくれていることを実感します。

—「プレーパークを作ることを考えた当初は、仕事をしていて時間がない、行政やノウハウのある人にやってもらいたいと考え、受け身の姿勢でした。でも、プレーパークそのものが大事にしている、『子どもたちがトライアンドエラーで様々なことに気づいていくこと』が、まさにプレーパークを始める自分に必要なことだと気づきました」と語るさぶりさん。

背中を押してくれる人や、手伝ってくれる人々のおかげで、—「挫折することなくやってこれた」と振り返り、持続可能な運営を目指して、仕組みづくりも進めています。現在、第3日曜日を中心に開催しているぞうしがやプレーパーク。今後は、行政の許可を取得しながら、水遊びや、火を使って煮炊きをするなど、できることの幅を広げようと画策中です。



会場となった《もうひとつのdaidokoro》は、都市で暮らす人々に新しい郷土料理を提供するレストラン。自在なレイアウトで、食を中心とした様々な催しが開かれています。この日も「台所」のおいしい香りに包まれ、終始リラックスした雰囲気となりました。

文/写真:後藤 菜穂



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